以前《巣ごもりをやめて外に出よう》で、自分の想いを呟いてから、さらに一年経った。一年前のゴールディンウーイクの頃、我が国の新型コロナの死者が500人達し驚いたが、一年後の今は1万人を超えている。一年前には、これほど巣ごもり状態が長く続くとは想わなかったが、昨年3月に予定していた関西旅行を中止し、この一年余の間、旅行は控え、せいぜいコンサートを聴くため、また、大相撲観戦のため時折都心に出る程度で旅行らしい旅行は控えている。
この一年間、季刊『音楽の世界』で新型コロナの特集を3回企画しているが、私はその3回すべてに執筆している。コロナ特集(1,2)は、すでにサイトでの公開が解禁されているので、早めに公開するか、(3)が解禁される夏まで待つか、目下思案中である。
巣ごもり間、人とのコミュニケーションは、限られた人々とのオンラインミーティング、電話などに限られたが、3月には、普段使用しているメイン・パソコンが故障でして、OSが立ち上がらなくなり修理に出すというトラブルに見舞われた。メイン・パソコンはクリーンインストールする事態となったが、幸い重要データのすべを救出できたので、元通りの状態に戻りつつある。その間、サイトの更新もストップした。巣ごもり状態で人と直接会うここともままならぬ中、人との繋がりを保つために、コンピュータ、インターネットに、如何に重要な役割を担わしているかを、改めて思い知らされた。
孤独が自分の心身を蝕み弱らせたか、あるいは人との繋がりをも求める精神の起爆剤となるか、それは、自身でも推測できない。しかし、今度こそ、巣ごもりをやめて、積極的に外に出て行けるような状況が訪れることは間違いない。そう考えると、熱い想いがこみ上げてくる。
とにかく、前に向かって少しずつ歩んで行こう。
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